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とむじぇり通信

今年度第6回目となる、とむじぇり専攻医/指導医対象のオンライン臨床研究勉強会を2月27日に行いました。
今回は研究計画書発表会と題して、発表者の先生方が約1年間練られてきたプロジェクトについての総括を行う会でした。
アドバイザーとして横浜市立大学の金子惇先生にもご登壇いただき、今回も診療ガイドラインから研究手法、パラダイムなどなど、幅広い分野について多くの示唆に富むご指導をいただくことができました。

専攻医の刑部仁美先生からは診療の質改善プロジェクトについてご発表いただきました。
すでに始動しているプロジェクトであり、進捗報告と今後の総括の方法について意見交換を行いました。
刑部先生が考案された電子カルテ画像の例も見せていただき、それぞれの診療の話も交えながら熱いディスカッションが行われました。

指導医の齊藤麻由子先生のご発表は高齢者施設における質的研究についてでした。
疑問に思っていることをリサーチクエスチョンに変換する難しさについてもお話くださりました。
また、質的研究における手法の選択について、プログラムの北啓一朗先生より資料を供覧いただきながら皆で再度学ぶことができ、こちらも非常に重要な時間となりました。

来年度で4年目を迎える研究勉強会。
研究をやってみたいと思う方のサポートはもちろん、日々の臨床疑問をリサーチクエスチョンに発展させる力を養い、皆さんの診療の質が上がることを目的としています。

来年度の勉強会のトピックも思案中ですのでお楽しみにお待ちください!

2月24日 13:10-14:10  ☆富大総診プレゼンツ☆ 参加費無料!
不確実な時代を生きるキャリア戦略 -Win-Winで自分らしい道の歩き方- (岩間秀幸先生)

みなさんはご自身が医師になったときのキャリアがどのようなものにしたいか想像しておられる方も多いと思います。ではそのためにどんなことを考える必要があるのか学んだことはありますか?今回、それを学ぶのに相応しい講演会を企画しました。
キャリアとはみなさんがこれからなる医師としての生き方、プライベートを含めた人生のあり方そのものです。「自分らしいキャリア」はあなたの強みや興味を活かし、やりがいをもって成長し続けることにつながります。
自身も育児休業を取得し、優秀な総合診療医を指導、輩出し続ける講師から自分らしいキャリアを実現する方法、指導者としてそれを支援する方法を学びましょう。

リアル・オンラインのハイブリット開催です。もともと富山県内の方を対象にしていますが、学びたい方は全国どなたでも参加を歓迎します!!

岩間先生の経歴はこちら
https://www.kameda.com/pr/kfct/staff/h_iwama.html
プログラム責任者としてはこちら
https://www.kameda.com/pr/kfct/post_250.html
キャリアについてはこちら
https://lifeshiftjapan.jp/interview/1423/
ご参加希望の方はこちらからお申し込みお願いします!!
https://forms.gle/knNF7zs1veEK7mFA8

今年度第5回目となる、とむじぇり専攻医/指導医対象のオンライン臨床研究勉強会を12月22日に行いました。
8月に引き続き、3名の先生方より現在進行中のプロジェクトについてご発表いただきました。

バーチャルリアリティー(VR)を用いた質改善プロジェクトを昨年から行っている並河先生、
糖尿病診療における質改善プロジェクトを始動させ運用目前の刑部先生、
そして高齢者施設における質的研究を練り上げている齊藤先生、どの先生方も
日常診療・活動の中で生まれた疑問を時間をかけて研究に発展されていました。

ディスカッションの中で、研究者となる先生方が何を明らかにしたいのか、
現場では何が必要なのかを熱く検討することができました。

本日参加者の方々との対話の中で生まれた改善点などを活かし、
発表者の先生方には年度末に再度進捗をご報告いただく予定です!

今後も研究勉強会班ではリサーチのサポート、勉強会の運営を行っていきますので
引き続きよろしくお願いいたします!

11月度のPF勉強会を11月08日、オンラインで開催されました。

前半は厚生連高岡病院 専攻医 戸田先生による「チーム医療・ケアの調整や移行」に関してのレクチャーが行われました。
ケア移行を俯瞰でみる大切さや、Team STEPの活用方法など取り上げられました。
戸田先生が救急研修中ということで、コンサルト方法の5Cなどホットな内容も良かったです。
指導医からはREDのツールキットなどを教えてもらいました。しっかり勉強して、活用していきたいと思います。

後半は時間をかけて専攻医のポートフォリオ発表を行いました。
「他疾患併存」、「EBMの実践」、「障害とリハビリテーション」などが領域として取り上げられ、それぞれのグループでよりよいPF作成を行うべく議論がなされていました。

来月は半年に1回のオフラインミーティングです。
12月13日(水)18:30~
富山大学附属病院 看護棟 シミュレーション実習室
内容:専攻医オフライン振り返り、北先生からのEpley法実習

学生・研修医の参加者も受け付けていますので、興味がありましたらお気軽にご連絡ください。

みなさん、熊に襲われないよう気を付けて、頑張りましょう!!

こんにちは!とやま総合診療プログラムよりお知らせです。
在宅看取りの経験がないのに語れない?
大丈夫です。たしかに、在宅医療は実際に見ないと想像が難しい現場ですが、映画を通じたシネメデュケーション*を通じて、在宅医療について語り理解を深めてみませんか?
映画を通じて~~
*シネメデュケーション(cinemeducation)とは、cinema(映画)を観てmedical education(医療教育)につなげるという試みです。

学生、研修医の先生はどなたでも参加可能です!ご参加お待ちしています!

日時:11月15日(水) 18時〜19時30分
場所:総合診療科医局
申込:
https://docs.google.com/forms/d/1DRxL5RVcwGzz2tHC1UgfvSa-0kNjH1CaWJYK9h4n-uA/edit

今年度第4回目となる、とむじぇり専攻医/指導医対象のオンライン臨床研究勉強会を10月31日に行いました。
本日は横浜市立大学の金子惇先生をお招きし、「サーベイ研究」についてお話しいただきました。

サーベイ研究、すなわちアンケートを取ってその結果を解析して世に広める・・・
身軽なようにも聞こえますが、データとして意義のあるものにするために
何が重要かをワークショップを交えながらお話いただきました。

エビデンスに裏付けされた質問を練ること、
また対象群を明確にしたサンプリングを行い、適切な尺度を用いることなど、
アンケートの準備について体系的に学ぶのは初めての参加者の方々も
多かったのではと思います。

また、現在富山総合診療プログラムでは、PBRN (Practice-Based Research Network)の活動として
アンケート調査企画について立案中です。
金子先生からも、ご自身の沖縄離島診療所群でPBRNを立ち上げた際のご経験や
柔軟に継続していくポイントなどをご共有いただきました。

今回もあっという間の1時間半で、充実の内容となりました。
金子先生、お忙しい中ありがとうございました!

今年度7回目となる10月度のPF勉強会が10月11日、オンラインで開催されました。

前半は南砺市民病院 専攻医 伊藤先生による「EBMの実践」に関してのレクチャーが行われました。
症例選びやPICOのpointについて等、PFを記載するうえで重要な点を分かりやすく解説頂き、理解が深まる内容でした。

後半は時間をかけて専攻医のポートフォリオ発表を行いました。
「患者中心の医療」、「未分化な健康問題」などが領域として取り上げられ、それぞれのグループでよりよいPF作成を行うべく議論がなされていました。

来月、11月8日のPF勉強会は引き続きオンライン開催です。
外部の方の参加者も受け付けていますので、興味がありましたらお気軽にご連絡ください。

段々肌寒くなってきました。体調に気を付けて頑張りましょう!

今年度第3回目となる、とむじぇり専攻医/指導医対象のオンライン臨床研究勉強会を8月31日に行いました。
今回はとむじぇり専攻医・指導医の中で研究ネタを温め中の先生方に、
その内容をご発表いただき、より良い研究デザインとしていくためのディスカッションをする「研究のタネ発表会」でした!

ご登壇いただいたのは
 専攻医の並河大器先生、刑部仁美先生
 指導医の齊藤麻由子先生
の3名です。

並河先生は昨年もご発表いただきパイロットスタディを終えたばかり。
本研究に向けた新たな計画をご共有いただきました。

刑部先生からは日常診療の振り返りを基にした診療の質改善プロジェクト、
齊藤先生は長年関わっておられる地域での活動にヒントを得た研究のタネをご発表いただきました。

日常の診療、活動の中での疑問や改善点をリサーチクエスチョンに発展させ
さらに具体的な研究計画に落とし込んでいくのは短くはない道のりです。
が、プログラムで複数の先生方とディスカッションを深めることでさらに
「自分は何が知りたいのか」「社会に何が必要か」と考えていく過程はとても実りのある時間となりました。

今回ご発表いただいた先生方にはまた今年度を通して計画を練り上げていただく予定です。

とやま総合診療プログラムでは、今後も、プログラム内外の先生、また、大学のリサーチ・ミーティングや各サイトと連携しながら、臨床研究について学べる場を提供していきたいと思います。引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。(指導医 黒田萌)


2023年7月19日に今年度第1回目の学生交流会を開催しました。
富山大学総合診療部は医局員の数は多いものの、関連病院・診療所に分散しており、
大学勤務医が少ない事から医学生へのアプローチの難しさを感じていました。
総合診療、家庭医療の魅力を伝えたいという思いから今回の企画を考えました。
低学年を対象に、外来での症例(肺炎)を通して、
その医学的対応だけではなく、退院後の生活を想像したり、行動変容を促したりし、
総合診療医がよく出会う事例を一緒に学びました。
学習会というよりは交流会といった雰囲気でもあり、とても楽しい会になりました。
今後も様々なテーマで総合診療の魅力や考え方を伝えていきます。


令和5年6月17日(土)18日(日)に南砺市民病院で,
富山県臨床研修病院連絡協議会と共催による「初期研修医スキルアップセミナー」を開催いたしました。
聖母病院総合診療科の南郷栄秀先生を講師にお迎えし「EBMの実践ワークショップ」を熱くご講義いただきました。
研修医、総合診療科専攻医の他に、医学生や他職種にも多数お集まりいただき、
当院総合診療科専攻医の症例などをベースに活発なディスカッションが行われました。

6/17(土)は専攻医対象のEBMポートフォリオ作成WS
6/18(日)は学生,研修医向きのランダム化比較試験の批判的吟味
を行いました。
南郷先生、ありがとうございました!

今年度5回目となる8月度のPF勉強会が8月9日、オンライン開催されました!
今回は前半後半ともにたっぷり時間をかけて専攻医のポートフォリオ発表を行いました。未分化な健康問題、臨床における教育と指導、医療者自身のケアなどが領域として取り上げられていました。それぞれのグループで、普段よりさらに深まった議論がなされていました。
来月、9月13日のPF勉強会は引き続きオンライン開催です。
外部の方の参加者も受け付けていますので、興味がありましたらお気軽にご連絡ください!

開催報告が遅くなり申し訳ありません。今年度4回目となる7月度のPF勉強会が7月12日、オンライン開催されました!

今回は新潟県立中央病院から2名の指導医の先生がご参加くださいました。コメントなど、あらたな視点をいただけたことが大変ありがたかったです。
レクチャーは、地域志向のケアの領域でした。COPC、SDHをキーワードに、Gノートに掲載されているこの領域の3つのPFを参考にしながら、解説していただきました。フィールドでの準備が必要で、専攻医にとってとっつきにくい領域と思われますが、少しハードルが下がったのではないでしょうか。
また、後半の症例検討は、タネ症例も含め4つのグループに分かれました。この場をきっかけに、専攻医たちはPF作成が捗っているようです。
このPF勉強会は他施設や他プログラムの学生、専攻医、指導医とも、あらかじめご連絡をいただければ、参加していただくことが可能です。もし、興味のある方がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡をお願いします。

来月、8月9日のPF勉強会は引き続きオンライン開催です!
最近、富山の情報誌ではかき氷のお店が特集されていました。涼を取りつつ、体調を整えていきましょう。

(指導医 渡辺一海)

開催報告が遅くなり申し訳ありません。今年度3回目となる6月度のPF勉強会が6月14日、富山大学で開催されました!
このPF勉強会は、年に2回、6月と12月にオフライン開催の機会があります。今月は、今年度1回目のオフライン開催でした。

今回のメニューは、アラ10リバイバル、専攻医のタネ症例検討がメインでした。
アラ10は、2022年のプライマリ・ケア連合学会中部ブロック支部会で企画されたもので、専攻医が終わりひと段落した卒後10年目前後の医師がどのようなことを考えているか、どういったことを大切にしているかをみんなで聞きながら学ぶものです。今回は自治医大出身の河合先生がご担当くださいました。内輪の会であったため、内面的にかなり深いところまで、たくさん話していただけたことが印象に残っています。専攻医の先生方にとって、今後のキャリアパスを考える上で有意義な場になったのではないでしょうか。
また、専攻医のタネ症例検討は4つのグループに分かれましたが、各班大変盛り上がっていたように見受けられました。オフラインだと、お互いの顔やしぐさが見えやすく、場の空気・雰囲気がオンラインとは一味違ったものになったのかなと思います。今回の発表者は専攻医2~3年目でしたが、討論の場に参加した専攻医1年生にとっても大きな刺激となっていたようです。

来月、7月12日のPF勉強会は再度オンライン開催です!蒸し暑く過ごしにくい時期ですが、元気に乗り越えていきたいです。

(指導医 渡辺一海)

今年度第2回目のとむじぇり専攻医/指導医対象のオンライン臨床研究勉強会を6月22日に行いました
本日のテーマは、前回文献検索の追加講座 + プライマリケア学会発表体験記 + 研究についての基礎知識レクチャー、の三本立てと盛りだくさんの一時間半となりました。

 

 

「文献検索追加講座~文献まとめソフトのススメ~」
富山大学総合診療科准教授の北啓一朗先生より、前回の補足講座として文献まとめソフト(いわゆるReference Manager)を複数ご紹介いただきました!
中でもPaperpileは各文献検索サイトとの連携のしやすさ、クラウドでの管理のしやすさ、Google chromeとの相性の良さなどが便利との情報をいただきました
昨年度の同勉強会で北先生からご紹介いただきとむじぇりの中で愛用者が増加中。
日常診療、ポートフォリオ作成、論文作成などが楽しくなるツールを、今後もみんなで情報交換を続けていきたいと思います。

 
「プライマリケア学会発表体験記」

専攻医の並河大器先生、戸田毎哉先生より、2023年5月に行われた第14回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会でのご発表について
発表に至る経緯、準備期間から当日の発表の振り返りまでをまとめていただきました

並河先生は「高齢入院患者の質改善プロジェクト:  Virtual Reality (VR: 仮想現実感)による高齢者のせん妄予防、患者満足度の改善効果の検討」
をReserach in Progressで、
戸田先生は「A case of severe idiosyncratic drug-induced agranulocytosis due to Sulbactam/Ampicillin」を症例報告でポスター発表されました。

思いついたアイディアをさらに発展させるために共に研究・発表を進めていく伴走者の良さや、
予演会で多くの先生方からのご助言をいただきさらに発表内容を発展させられたことなど、
今回の発表について余すことなく振り返っていただきました。専攻医の先生のみならず、指導医の先生方にとっても
お二人の頑張りが刺激になったとの声を多くいただきました。
 

「研究を始めたくなる!基礎知識講座」
指導医の武島健人先生より、研究の基礎知識について網羅的に学べるレクチャーを行っていただきました。
リサーチクエスチョンを練り上げる重要性から、PICO/PECO、FINER、量的研究・質的研究・混合研究など用語の整理など
短い時間でわかりやすく学べる機会となりました。
また、研究の始め方として、まずはアイディアを短く、そして複数書き出してみること、
とにかくだれか仲間を見つけること、そしてその際は研究勉強会スタッフ始め多くの相談者がいつでも力になれる旨を
お伝えし、専攻医・指導医の先生ともに心強く感じられたのではないかと思います。
とやま総合診療プログラムでは、今後も、プログラム内外の先生、また、大学のリサーチ・ミーティングや各サイトと連携しながら、臨床研究について学べる場を提供していきたいと思います。引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。(指導医 黒田萌)

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