地域医療を担う、未来の総合診療医を養成する。

文部科学省

「未来医療研究人材養成拠点形成事業」

採択プログラム

とやま総合診療イノベーションセンター

ご挨拶

慈しみの心を持って、地域医療に従事する

とやま総合診療 イノベーションセンター
センター長
村口 篤 Atsushi Muraguchi

昭和50年に富山県民の期待を込めて設立された富山大学医学部(旧富山医科薬科大学医学部)は、「仁に里(お)るを、美となす」を設立理念とし、慈しみの心を持って地域医療に従事する使命感を持った医師や創造性豊かな研究者等の養成を積極的に推進してまいりました。 
急速に進展する高齢化や医師不足による地域医療の崩壊等、我が国の医療を取り巻く環境は、年ごとに厳しさが増しています。

富山県の医療に関しては、地域性の課題として、超高齢化、医師数の地域格差、地域医療の崩壊、診療科の偏在(特に産婦人科、小児科、救急科)があります。また、包括性の課題として、医療・保健・福祉・介護の連携不足と生活支援体制の不備があります。

このような状況下で、富山大学附属病院総合診療部は、5年前に、最も早く医療崩壊が進んで廃院となった南砺市の福野厚生病院を「南砺家庭地域医療センター」と改名し、地域で総合診療医を育てる人材育成の場として診療を再開しました。更に、南砺市と協力して、地域の住民・行政・医療職と大学が協働して地域医療の再生に取り組み、南砺市民病院の医師数を増加させ、訪問看護・リハビリの活性化と看護師数を増加させています。さらに、地域包括支援センターと住民グループが認知症対策を積極的に開始するなど、顔の見える住民参加型システム(南砺市モデル)を構築しました。 

この「南砺市モデル」を「富山市モデル・富山県モデル」へ、さらに我が国の「未来型地域包括ケアシステム」へと展開することを目的として、富山大学医学部は、平成25年の「文科省医療研究人材養成拠点事業」に応募し、「リサーチマインドを持った総合診療医の養成」拠点に指定されました。因みに、全国で15拠点が採択されました。その骨子は、富山大学に「とやま総合診療イノベーションセンター」を立ち上げ、地域包括ケアシステムの養成ゾーン(教育・研究・政策)と実践ゾーン(医療・保健・福祉・介護・生活支援と地域住民の多種職連携)を一本化するためのリサーチマインドを持った優れた臨床能力を有する総合診療医、ならびに教育・研究・政策が担当できる総合診療医を養成する「地域包括ケアのためのアカデミックGP(General Physician)を養成することです。

 この取り組みは、富山大学医学部のミッションの再定義(平成25年12月文科省公表)の一つである「地方公共団体と連携した医療人養成や住民参加による地位医療再生の取組などの実績を活かし、地域の課題に即した人材育成や社会貢献を積極的に推進する」に沿った大学事業であり、富山大学医学部と附属病院の強力な支援のもとに遂行致します。皆様のご理解とご協力をよろしくお願い致します。

地域包括ケアシステムの推進と、人材の育成を

とやま総合診療 イノベーションセンター
副センター長 総合診療部教授
山城 清二 Seiji Yamashiro

この度、富山大学は文部科学省の未来医療研究人材養成拠点形成事業(リサーチマインドを持った総合診療医の養成:平成25年度)で「地域包括ケアのためのアカデミックGP養成」事業が採択されました。この事業は次のような背景から誕生しました。

【1】 富山大学総合診療部は平成16年3月に設置されてから10年目を迎え、徐々に若い医師が集まり、診療体制も整い、最近では家庭医療や総合内科の専門医の資格を取得できる体制が整ってきました。そして、さらなるキャリアアップのために、アドバンスコース(フェローシップコース)を準備しなければならない時期を迎えていました。

【2】 この間、平成20年から富山県で最も深刻な地域医療崩壊が起こった南砺市の地域医療の支援にも関わってきました。初めは総合診療医の派遣、そして診療所での人材育成、次に住民参加型システムを採用して地域医療再生に取り組んできました。この取り組みは5年目を迎えやっと医療崩壊からの再生の兆しが見えてきました。この「南砺市モデル」は県内外から注目され、最近では他の地域へ応用してほしいという要請が起こってきました。

【3】 そして、昨今地域で求められている地域包括ケアの構築では、高齢者医療や医療システムの複雑な状況の中で地域のニーズの把握とともに多職種での連携が重要になってきています。カナダのトロント大学では、数年前から患者や医療システムの複雑性に対してCenter for Innovation of Complex Care (CICC)というイノベーションセンターを立ち上げて、総合診療領域での課題解決に取り組んできています。今回、そのCICCと連携しながら学術交流が可能になりました。

このような背景の中で、文部科学省に本事業が採択されたことは正に時宣を得たものであると思われます。今後、本事業では上記の3つの背景から次のような取り組みを実施していく予定です。

【1】人材育成:学生から初期研修医、後期研修医、そして総合診療医のキャリアパスの提示

【2】地域包括ケアへの取り組み:住民参加型システムとして南砺市モデルから富山市へ、そして富山県全体への展開

【3】研究の拠点:地域包括ケアシステムの推進と総合診療医の人材育成の核となる、とやま総合診療イノベーションセンターの設置と運営

その他、既存のシミュレーターや新規のシミュレーターを整理したシミュレーションセンターの設置、大学と地域病院で連携したテレビカンファレンスの実施など

本事業で、地域医療の課題にチャレンジするアガデミックGPを養成し、富山県内の地域医療に少しでも貢献できるように取り組んでいくつもりです。今後とも皆様のご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。

概要・内容

とやま総合診療イノベーションセンター

本事業では、大学、自治体、医師会、医療機関、多職種にわたる医療関係者、そして県民100万人を含めた“オール富山”による
地域包括ケアシステムを構築するため、富山大学に「とやま総合診療イノベーションセンター(CIGM-Toyama)」を設置し、
地域包括ケアの課題に対応できる、リサーチマインドを持った総合診療医「アカデミックGP(General Physician)」の養成を目指しています。

概 要

課題 超高齢化、医師数の地域格差、地域医療崩壊、診療科偏在
養成ゾーン(教育・研究・政策)と実践ゾーン(地域医療・多職種連携)の乖離
対応 オール富山・地域包括ケアシステムを構築するために、大学に総合診療イノベーションセンターを設置し、アカデミックGPを養成し、養成ゾーンと実践ゾーンを一本化して、現場の課題を研究し、解決する。
主な事業
  1. イノベーションセンターの設置
  2. 地域包括ケアシステムの推進
  3. 研修教育プログラムの推進、特に研究者養成を強化
    SASやSPSSを使う医療統計学、臨床疫学のための備品整備
  4. シミュレーションセンター整備
    看護学科と共同で整備
    既存/新規のシミュレーター整備
  5. テレビカンファランス整備
    既存の3施設に加え4施設を追加し、教育カンファランスを試行する
academicgp.pdf

地域包括ケアのための
アカデミックGP養成拠点
クリックでPDF表示)

南砺市モデルから富山市モデルの構築、富山県全体へ

南砺市モデルとは

  • 南砺市における地域医療崩壊

  • 「地域医療再生マイスター養成講座」を開催

  • 南砺市の地域医療を守り育てる会を結成

  • 5年間でマイスターが210人を超え、
    守り育てる会の活動が活発化
    「南砺市モデル」とし、内外から注目される

今後の展開

  • 南砺市モデルの推進
    過去五カ年を踏まえて、次なる五カ年計画を実施。
    地方型の地域包括ケアシステムを構築(合計十カ年計画)
  • 富山市モデルの構築
    富山市寄付講座の開設
    在宅医療推進を計画(オランダ型の在宅ケア)、
    都市型の地域包括ケアモデルを構築(五カ年計画)
  • 富山県全体への展開
    健康まちづくりマイスター養成講座開催(次年度より四医療圏へ)
    各々の地域にああった地域包括ケアシステムを構築(五カ年計画)

養成プログラムの内容

本学が養成に取り組むアカデミックGP像は、地域医療の現場で活躍し、多職種連携の中心的存在となれる「実践ゾーンアカデミックGP」と、
教育・研究・政策に携わることで新たな総合診療医の育成や地域包括ケアシステムの問題解決に寄与する
「養成ゾーンアカデミックGP」の2タイプがあります。

現状

  • ・医学部での医学生への地域医療教育・実習の実施
  • ・総合診療部での初期卒後臨床研修、
    後期研修(総合診療専門医・総合内科専門医)の実施
  • ・専門医取得後のプログラムの末整備
  • ・救急医から総合診療医への転職、復帰女性医師の要望
  • ・専門医取得後のフェローシップコースの新設
  • ・地域枠・特別枠および総合診療に興味のある学生のキャリアパスの構築
  • ・転職・復帰医師コースの新設

ステップ 1 初学者支援 (学生教育)

6年間

【1】 地域医療臨床実習コース

ステップ1(地域医療臨床実習コース)では、医学部1年次から6年次までの6年間で、保健、福祉、介護を含めた地域医療の全体像を理解してもらうとともに、その担い手としてのリーダーシップマインドと研究マインドを涵養します。

  • 1・2年

    介護体験実習
    課外研修

  • 3・4年

    地域医療の講義
    課外研修

  • 5年

    地域連携型
    臨床実習

  • 6年

    選択制
    臨床実習

  • 1-6年

    特別枠・地域枠の
    ためのキャリアパス

ステップ 2 専門医養成

前期研修2年間

【2】 初期研修 総合診療医コース

ステップ2(初期研修 総合診療医コース)では、前期研修の2年間で多科ローテーションを実施します。

ステップ 3 専門医養成

後期研修3年間

【3】 総合診療専門医コース

ステップ3(総合診療専門医コース)では、後期研修3年間で総合診療医ないしは総合内科専門医としての確かな知識と技能の修得を図り、総合診療ライセンス(専門医)取得を目指します。

ステップ 4 アカデミックGP育成

2年間

【4】 インテンシブコース

ステップ4は、「インテンシブコース」で、大学の総合診療フェローシップとなって、「実践ゾーンGP」「教育ゾーンGP」のいずれかを具体的に目指した学びと経験の蓄積を図ります。専門医からの転職や女性医師の復帰も受け入れます。

 
  • 地域医療臨床実習コース

    目標 地域医療を深く理解し、積極的に地域医療を守り、担うという強いリーダーシップマインド、及びそのために必要な地域医療についての研究マインドを併せ持つ医学生を育成する。さらに、海外臨床研修にチャレンジする。
    具体的目標 正規カリキュラム:地域医療や海外実習の場を提供し、将来地域や海外への視野を持った医学生を育成する。
    USMLEチャレンジコース:将来海外での臨床経験を積むことが出来るようにUSMLE step1の合格を目標とする。
    家庭医療コース:学生家庭医療勉強会の企画運営を通し、家庭医療への理解を深める
    方略 正規の講義及び実習
    1. 1)1年次では、統合授業および地域の介護施設での早期体験実習
      2年次ではNPO法人富山地域医療教育支援センターによる地域施設での課外研修。
    2. 2)3-4年次では、講義(総合診療、地域医療の在り方・現状及び課題、並びに富山県の保健・医療・福祉)を受講。
    3. 3)5年次では、地域医療機関所在地で生活しながら1週間の泊まり込み臨床実習を行い、病棟・外来実習の他に、多職種とのチーム医療やカンファランスへの参加、老人保健施設での介護体験、訪問看護・診療体験など多岐にわたる体験をして、地域医療の課題を検証し報告書にまとめる。平成25年度の地域医療実習機関は、南砺市民病院、かみいち総合病院、社会保険高岡病院、飛騨市民病院および糸魚川総合病院で行う。
    4. 4)6年次では、富山県内公的病院の2機関において、4週間にわたる選択制臨床実習(必修)を行う。希望者は、カナダ、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、韓国、マレーシア等での外国医療機関での現場体験臨床実習(選択)も可能である。
    5. 5)USMLEにチャレンジする学生を支援する。
    6. 6)家庭医療や総合診療に興味のある学生を支援する。

    本事業では、 *1)~4)は正規のカリキュラムである。
    4)の選択制臨床実習(海外実習および国内の総合診療実習)をサポートする。
    5)通年で、USMLE Step1のチャレンジコースを開催する。
    6)通年で、家庭医療勉強会を開催する。

    担当教官 山城、小浦、三浦、渡辺
    評価
    1. 1.海外選択制臨床実習(毎年20名程度派遣する)
    2. 2.USMLE Step1の合格者を毎年数名輩出する
    3. 3.プライマリ・ケアを学ぼう会の勉強会を年4回以上開催する
  • 初期研修 総合診療医コース

    目標 初期臨床研修の理念(人格の涵養、社会のニーズの認識、プライマリ・ケアの基本的な臨床能力の獲得)に基づき、多科ローテーションおよび協力病院である地域中核病院で実習し、幅広い臨床能力を備えた臨床医を養成する。
    具体的目標 総合診療の後期研修の準備をする。
    方略 初期研修医の所属は卒後臨床研修センターであるが、研修ローテーションについては総合診療医のアドバイスを受け、多科ローテーションを行う。2年間で下記の科目の実習を行う。
    ポートフォリオを活用し、省察的臨床家としての基礎を身につける。1年目・2年目を通して総合診療部指導医およびコース受講者と共に毎月1回省察の場(研修ログの確認とSEA)を設ける(webでも参加可能な体制を整える)。半年に1回発表会の場を設ける
    1年目 ・内科実習(6か月)、救急実習(3か月)、地域医療実習(1か月)、総合診療部実習(2か月)
    2年目 以下の実習を推奨する。
    ・小児科(2か月)、産婦人科(2か月)、麻酔科(2か月)、整形外科(2か月)、精神神経科実習(2か月)、皮膚科実習(2か月)
    評価 <修了条件>
    1. ・総合診療部研修中に、臨床推論、プライマリ・ケア/家庭医療、および地域医療に関する勉強会に参加し、その内容を理解して実践する。
    2. ・研修医の進捗状況は、卒後臨床研修センターおよび総合診療部がチェックする。
    3. ・登録研修医への修了認定は、総合診療部が行う。
    4. ・卒後臨床研修センターより初期臨床研修修了証、総合診療部よりプログラム修了証を交付する。
    5. ・2年間をまとめてのログおよびポートフォリオの提出・評価(初期研修修了に関わるレポートに省察を加えてポートフォリオとする)
  • 総合診療専門医コース

    目標 総合診療(家庭医療)専門医(日本プライマリ・ケア連合学会認定)および総合内科専門医(日本内科学会認定)の2種類の専門医を養成する
    具体的目標 総合診療(家庭医療)専門医および総合内科専門医の資格を取得する。
    方略 後記研修医として総合診療部の所属となり、下記の研修を行う。
    1. Aコース 「総合診療(家庭医療)療専門医」
      3年間で下記の科目の実習を行う。実習は、富山大学附属病院と地域中核病院(南砺市民病院、あさひ総合病院、かみいち総合病院、社会保険高岡病院、糸魚川総合病院、飛騨市民病院等)と診療所(南砺家庭地域医療センター、ものがたり診療所等)で行う。
      1. <必修科目>
        総合診療専門実習18か月(診療所・小病院6か月、病院総合診療部門6か月)、内科実習6か月、小児科実習3か月、救急実習3か月。実習期間中に地域医療再生マイスター養成講座(5日間)に参加する。
      2. <選択科目>
        プライマリ・ケアに関連の深い診療領域実習6ヶ月(外科実習、整形外科実習、産婦人科実習、精神科実習、皮膚科実習)。
      3. <修了条件>
        必修科目を全て修得した上、選択科目を2科目以上修得する。
    2. Bコース 「総合内科専門医」
      2017年度からは初期研修終了後の3年間で修了できる。それまでは初期研修終了後4年間コースとなる。1年目に内科認定医を取得し、その後3年間で総合内科専門医を取得する。
      1. <必修科目>
        大学附属病院において第1内科(代謝内分泌、呼吸器、膠原病)、第2内科(循環器、腎臓)、第3内科(消化器、肝臓、血液)及び神経内科で各3か月間実習した後、総合診療部で2~3年間実習。あるいは、関連病院の内科研修も可能である。実習期間中に地域医療再生マイスター養成講座(5日間)に参加する。
    評価 <修了要件>
    • ・学会の認定要項に従い必修科目を全て修得する。
    • ・修了認定は、コース修了認定委員会が行う。研修修了証を交付する。
    • ・修了後日本プライマリ・ケア連合学会あるいは日本内科学会の専門医資格認定試験を受験する。
  • 外来診療スペシャリスト/転職・復帰支援コース

    目標 病院あるいは診療所の外来診療で診断学に強い人材を養成する。
    具体的目標 自立して外来診療ができる。
    方略 2年間で、附属病院総合診療部/地域中核病院の総合診療部門の初診外来および再診外来の診療を実践し、TV/Webカンファレンスに参加し、以下の研修プログラムを履修すること。
    原則、総合診療部に所属する。
    <必修科目>
    1. 1) 外来診療の基本理論(病歴聴取、身体診察、診断と治療計画)(1単位)(実践)
      →外来診療の振り返りで評価。
    2. 2) 根拠に基づく医療(EBM),ナラティブベースメディスン(NBM)(1単位)(実践)
      →担当した抄読会で評価。
    3. 3) 診断学(臨床推論)(1単位)(実践)
      →TVカンファレンスで5回以上発表。
    4. 4) 老年医学(1単位)(講義、実践)
      →5回の講義・講演を受講する。(4回以上の出席が必要)
    5. 5) 認知症対応(1単位)(講義、実践)
      →5回の講義・講演を受講する。(4回以上の出席が必要)
    6. 6) 2年間の症例ポートフォリオ提出(1単位)
      →経験した症例リスト、その中で印象に残った症例10例以上提出。
    7. 7) 症例報告と論文作成(1単位)
      →論文1編(原著あるいは症例報告)、できれば英文論文。
    8. 8) 地域医療再生マイスター養成講座(1単位:選択)
      →マイスター養成講座を修了する。
    評価 <修了要件>
    • ・修了するには、必修・選択科目合わせて7単位以上を修得。
    • ・修了認定は、コース修了認定委員会が行う。
  • 総合診療+α(専門科)コース

    目標 後期研修修了者(総合診療専門医あるいは総合内科専門医)で、特定専門領域に強い総合診療医を養成する。
    具体的目標 総合診療以外の専門診療ができる。
    方略 以下の5診療科を、原則1年、2年間で1あるいは2診療科で研修する。 原則、総合診療部に所属し、各科をローテーションする。
    1. 1)産婦人科:大学病院6か月、関連病院6か月。習得科目は、婦人科救急、正常分娩に対する対応(帝王切開は必ず1例執刀)、婦人科がん検診、更年期障害および骨粗鬆症への対応、骨盤超音波検査等。
    2. 2) 小児科:大学病院および関連病院で、小児一般および小児科救急、および小児専門領域(神経、循環器、血液、アレルギー、新生児)を研修する。
    3. 3) 災害・救命センター:大学救急外来および災害・救命センターで、一般救急と外傷救急を研修し、更に災害医療やメディカルコントロールを習得する。内科救急研修コース(JMECC)(若しくはICLSコース)へのインストラクションと外傷初期診療コース(JATEC)の受講をする。
    4. 4) 和漢診療科:大学病院および関連病院で、外来診療および入院診療を研修し、和漢診療学の基礎を学び、治療手段として生薬を用いた本格的な漢方治療を習得する。
    5. 5) その他、希望の診療科(麻酔科等):原則1年で、大学病院および関連病院で、研修し専門診療科の基礎を習得する。
      実習期間中に地域医療再生マイスター養成講座(5日間)に参加する。(選択)
    評価 <修了要件>
    • ・評価は臨床実績で、専門診療科より修了証を受理する。
    • ・修了認定は、コース修了認定委員会が行う。
  • 在宅医療スペシャリストコース

    目標 地域で在宅医療に取り組む人材の養成
    具体的目標 自立して在宅診療所の診療・運営を行うことが出来る
    方略 2年間で以下のすべての研修プログラムを履修すること。なお科目履修に際しては、ものがたり診療所ナラティブホーム、南砺家庭地域医療センター、富山市在宅療養支援診療所等で研修(最低週1日の研修)し、在宅医療に関する講演会へ出席する。
    原則、総合診療部に所属する。
    <必修科目>
    1. 1) 在宅医療の基本(1単位)(講義)
      →5回の講義・講演を受講する。
    2. 2) 在宅医療の実践(2単位)(実践)
      (高度の障害を持つ高齢者、重複障害者を持つ患者、疾患の進行期および終末期患者、癌治療後に社会復帰した患者、神経難病等患者および重症な小児疾患患者への在宅医療等)
      →最低週1日の在宅医療を実践する。
    3. 3) 老年医学(総論、老年病各論)(1単位)(講義、実践)
      →5回の講義・講演を受講する。(4回以上の出席が必要)
    4. 4) 認知症対応(1単位)(講義、実践)
      →5回の講義・講演を受講する。(4回以上の出席が必要)
    5. 5) 地域医療再生マイスター養成講座(1単位:選択)
      →マイスター養成講座を修了する。
    6. 6) 地域包括ケアシステムでの在宅医療に関する研究
      →論文(原著あるいは症例報告)作成、できれば英文論文。
    7. 7) 在宅医養成研修会への参画
    評価 <修了要件>
    • ・修了するには、必修・選択科目7単位以上を修得。
    • ・修了認定は、コース修了認定委員会が行う。
  • 病院総合医スペシャリスト(ホスピタリスト)コース

    目標 病院総合医として活躍できる人材(日本プライマリ・ケア連合学会の病院総合医養成プログラムに基づく養成)。原則、総合診療部に所属し、附属病院あるいは南砺市民病院で研修する。
    具体的目標 自立して救急および総合診療部の病棟運営ができる。
    方略 2年間で以下のすべての研修プログラムを履修すること。
    <必修科目>
    1. 1) 内科を中心とした幅広い病棟診療(1単位)
      →経験した症例のリスト、その中で印象に残った症例10例以上提出。
    2. 2) 救急病棟診療(1単位)
      →経験した症例のリスト、その中で印象に残った症例10例以上提出。
    3. 3) 病棟管理(1単位)
      →病棟管理について、6か月毎にレポート提出。
    4. 4) 他科やコメディカルとの関係調整(1単位)
      →関係調整重要性について、6か月毎にレポート提出。
    5. 5) 病院医療の質を改善(1単位)
      →質改善について、1年毎にレポート提出。
    6. 6) 学生や研修医に対する教育(1単位)
      →関わった教育について、6か月毎にレポート提出。
    7. 7) 地域医療再生マイスター養成講座(1単位)
      →マイスター養成講座を修了する。
    8. 8) 地域包括ケアシステムの中で病院総合医の役割研究
      →病院総合医に関する論文を作成する。できれば英文論文。
    評価 <修了要件>
    • ・修了するには、必修科目8単位を修得し、論文(原著あるいは症例報告)の審査に合格すること。
    • ・修了認定は、コース修了認定委員会が行う。
  • 総合診療の教育者コース

    目標 医学教育カリキュラム開発と臨床一般/臨床推論教育および臨床教育研究ができる人材(Clinician Educator)を養成する。
    具体的目標 教育カリキュラムが作成でき、実践できる。
    症例をまとめ、臨床教育ができる。
    英語でのプレゼンテーションができる。
    方略 総合診療部に所属し、以下のすべての研修プログラムを履修すること。
    1年目
    1. 1) 臨床教育理論(カリキュラム開発法、問題基盤型学習PBL、シミュレーション教育、教育指導法、教育評価法)(1単位)
      →5回の講義・講演を受講する。(4回以上の出席が必要)
    2. 2) 臨床英語教育(history taking, physical examination, case presentation, case discussion)(1単位)
      →数回の講義・講演を企画する。
    3. 3) 臨床推論カンファレンスの企画と運営(1単位)
      →症例提示と運営を年5回以上実践する。
    4. 4) 地域医療再生マイスター養成講座(1単位:選択)
      →マイスター養成講座を修了する。
    5. 5) 臨床推論症例の研究発表(1単位)
      →学会あるいは研究会で発表1回以上。
    2年目
    1. 1) 臨床教育/臨床推論カンファレンスの企画と運営(1単位)
      →症例提示と運営を年5回以上実践する。
    2. 2) 開発カリキュラムの実施と論文作成(1単位)
      →論文(原著あるいは症例報告)作成、できれば英文論文。
    3. 3) 臨床推論症例の論文作成(1単位)
      →論文(原著あるいは症例報告)作成、できれば英文論文。
    評価 <修了要件>
    • ・修了するには、必修科目7単位以上を修得し、カリキュラム開発あるいは臨床推論症例の論文(原著あるいは症例報告)の審査に合格すること。
    • ・修了認定は、コース修了認定委員会が行う。
  • 総合診療の研究者養成コース

    目標 総合診療領域の臨床研究者(Clinician Researcher)を養成する。
    具体的目標 臨床研究のプロトコールが作成できる。
    医療統計の解析を自分で実践できる。
    方略 原則、総合診療部に所属し、以下の全てを履修する。
    1年目
    1. 1) 基礎疫学 (fundamentals of epidemiology)(1単位)
      疫学研究デザイン(生態学的研究、横断研究、症例対照研究、コホート研究)、疫学指標、バイアスと交絡、妥当性と信頼性、等の疫学の基礎を習得
      →2回の講義・講演を受講する。
    2. 2) 臨床疫学 (clinical epidemiology)(1単位)
      介入研究・臨床試験、臨床判断、メタ分析、システマティック・レビュー、コクランライブラリー、EBM、アウトカム研究等の臨床疫学の基礎を習得
      →1回の講義・講演を受講する。
    3. 3) 医療統計学 (statistics in medicine)(1単位)
      データ・ハンドリング、t検定、分散分析、χ二乗検定、ロジスティック回帰分析、コックス比例ハザードモデル、ポアッソン回帰分析、データ・プレゼンテーション技術の習得
      →5回の講義・講演を受講する。(4回以上の出席が必要)
    4. 4) 疫学研究レビューと報告技術 (reviewing and reporting of epidemiology)(1単位)
      疫学情報の取得、疫学論文の批判的吟味、疫学研究各種ガイドライン(STROBE、CONSORT等)、疫学調査報告等の知識と技術の習得
      →1回の講義・講演を受講する。
    5. 5) 地域医療再生マイスター養成講座(1単位:選択)
       →マイスター養成講座を修了する。
    2年目
    1. 1) 研究計画と倫理 (study planning and ethics)(1単位)
      仮説の構築、研究計画書の作成、研究費申請、個人情報保護、倫理申請等の知識と技術の習得
      →1回講義、1回演習、研究計画書作成。
    2. 2) 研究実施と研究発表(conducting and reporting of research project)(2単位)
      疫学研究の実施、データ収集、分析、プレゼンテーション、雑誌投稿を介して、疫学研究における一連の技術を体得する。
      →研究発表と論文(原著および症例報告)作成、できれば英文論文。
    評価 <修了要件>
    • ・修了するには、必修科目8単位を修得し、論文(原著あるいは症例報告)審査に合格すること。
    • ・修了認定は、コース修了認定委員会が行う。
  • 地域医療コーディネーター養成コース

    目標 地域医療・地域包括ケア支援コーディネーター(Clinician Coordinator)を養成する。
    具体的目標 コミュニティをケアする医師として、地域で活躍する多職種の活動を支えることが出来る
    ファシリテーションスキルを身につけ、会議の運営が円滑に行える
    地域を的確に診断し、地域での問題点・利点に対してアプローチすることが出来る
    方略 原則、総合診療部に所属し、以下の科目を履修する。
    1年目
    1. 1) 地域再生システム論、地域医療システム論(1単位)
      →2回の講義を受講する。
    2. 2) 地域医療再生マイスター養成講座(1単位)
      →マイスター養成講座を修了する。
    3. 3) 地域医療を守り育てる会の参加(1単位)
      →守り育てる会へ年1回以上参加する。
    4. 4) 災害回復時の被災者/被災医療機関あるいは地域のコーディネート研究(1単位)
      →学会あるいは研究会で、事例研究1回以上発表する。
    5. 5) 地域包括ケア支援の事例研究(1単位)
      →学会あるいは研究会で、事例研究1回以上発表する。
    6. 6)学外のコーディネーターコースへの参加(選択:1単位)
    2年目
    1. 1) 地域医療再生マイスター養成講座の企画運営(1単位)
      →マイスター養成講座の企画運営に参加する。
    2. 2) 地域医療を守り育てる会の企画運営(1単位)
      →守り育てる会の企画運営に参加する。
    3. 3) 地域の課題への取り組みを企画し、運営する(1単位)
    4. 4) 地域の課題の取り組みとその論文発表(1単位)
      →論文(原著あるいは症例報告)作成、できれば英文論文。
    評価 <修了要件>
    • ・修了するには、必修・選択科目8単位を修得。
    • ・修了認定は、コース修了認定委員会が行う。

アカデミックGP修了

養成プログラム修了後は、「実践ゾーンGP」か「養成ゾーンGP」のいずれかで地域包括ケアシステムの発展に貢献してもらいます。

実践ゾーンアカデミックGP (地域医療・多職種連携)
養成ゾーンアカデミックGP (教育・研究・政策)

事業実施体制紹介

センター運営委員会
センター長 村口篤(前医学部長)
副センター長 山城清二(総合診療部教授)
教育担当 黒岩麻衣子
専門研修担当 足立陽子
研究担当 黒岩祥太
コーディネート担当 (未定)
学内外委員
事業評価委員会
学内外委員
アドバイザーボード
学内外委員

お問い合わせ

とやま総合診療イノベーションセンターへのお問い合わせ・ご質問などは、以下のフォームよりご送信ください。
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とやま総合診療イノベーションセンターでは、個人情報保護法やその他関連する法律を遵守し、患者様の個人情報の適切な取り扱いに努めています。
・個人名・メールアドレスその他患者様の個人情報を、診療に必要な範囲内でのみ使用いたします。
・ご提供いただいた個人情報は、適切かつ安全に管理いたします。
・個人情報は、患者様の承諾を得た場合や法令により開示が求められた場合などを除き、第三者へ提供・開示いたしません。

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