複数のセッティングでの在宅医療を経験し、日本在宅医療連合会認定在宅医療専門医の取得、および在宅医療を行う診療所・小規模病院で自立して実践ができるようになる人材を育てます。
ものがたり在宅医療フェローシップ
ものがたり在宅医療フェローシップは、地域の真っ只中で住民と一緒に、医療の本当に意味を考え続けていく実践の場を皆さんに提供するものです。
医療は医学の社会的実践行為なのです。
基本的な態度としての「ものがたり」という考えを、哲学(倫理学)、心理学、民俗学を中心に学びながら、以下を目指します。
・在宅を中心とした地域での具体的な実践(訪問診療、往診、在宅の看取り)ができる
・医療福祉に限らない多職種との連携実践ができる
・制度(医療保険制度、介護保険制度、社会福祉制度、法律)を理解している
・持続可能な診療所をはじめとする事業の経営ができ、ライフプランが作れる
最後に、何を知っているかより、誰を知っているか、が重要になる未来に向けて、たくさんの人と繋がりを広げていただければと思います。
ものがたり在宅医療フェローシップ
センターハブ佐藤 伸彦
研修期間
1年間以上
研修方法
現場でのOJTを基本とし、研修施設・連携施設とともに毎月1回ポートフォリオ勉強会を開催
専攻について
各研修施設で各々採用をしています。各施設にお問い合わせください
研修施設・指導医
研修施設 | 指導医 |
---|---|
ものがたり診療所 |
川渕奈三栄 |
函館稜北病院 |
川口篤也、木田史朗 |
オレンジホームケアクリニック |
宮武寛知 |
富山市まちなか診療所 |
三浦太郎、小林直子、渡辺史子 |
ココロまち診療所 |
協力施設
・富山大学附属病院総合診療科 〒930-0194 富山市杉谷 2630番地
・ごちゃまるクリニック 〒928-0001 輪島市河井町23部1番地150
指導医の声
訪問診療はその人のホームにこちらがお邪魔させてもらうので、本人、家族のこれまでの人生、生活背景、考え方等、つまり「ものがたり」を大切にしないと成り立ちません。このフェローシップにはものがたり診療所の佐藤伸彦先生をはじめ、全国の「ものがたり」を重視した志を同じくした仲間が参加しています。ぜひあなたもここに参加して、本人のものがたりと医学的適応の最善のバランスをとれるように、共に学び、成長しましょう!
川口篤也
修了生の声
私は1年間「ものがたり診療所」で診療を経験させて貰いました。この診療所でしか経験できなかった思い出が沢山あります。一人暮らしで寝たきりでも訪問診療やサービスを受けながら生活できる人がいると吃驚したり、家族に囲まれて穏やかに自宅で最期を迎えられるって素晴らしいと感動したり、患者さんの背後にある「ものがたり」がわかると心理的な距離がグッと近くなることを経験しました。この時の経験は今でも私の宝物です。
小林直子